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オピニオン メディアビジネスの新・未来地図 その4

【ブログパワーは、どこから来てどこへ行くのか】
面白がってもらう仕掛けは、大事に取り組む

2010年07月20日 須田 伸(サイバーエージェント コミュニケーションディレクター)、倉沢鉄也、今井孝之


(前田)今、アメーバピグの中に、テレビのキャラクターが限定時間だけ出てきて、お決まりの会話ができる仕掛けがありますね。あれはどういうコンセプトではじまって、今後新しいサービスとして何を狙っているのでしょうか。

(須田)狙っているところはごくシンプルで、より多くのユーザーが楽しんで参加でき、多くの時間を費やしてくれるサービス、を具体化しただけです。たぶんそれはWiiの開発の人も、フジテレビのプロデューサーも同じでしょう。幅の広さだけでなく突き刺さり具合の深さも含めて、次のビジネスを生む土壌になる、ということです。現状のアメーバピグは20代30代女性を中心としたセグメントされた人向けのサービスですので、まずロイヤリティを上げ、時間を増やし、最後はお金を使ってもらう試みとして取り組んでいます。これにとどまらず、アメーバブログとして取り組んでいく新しいサービスは、基本的には20代、30代、を中心として10代、40代まで、という範囲のターゲットにしていく、という進め方になるのではないかと思います。

(前田)50代以上はやはりブログ自体に食いついてこないのですか。一般には定年退職して時間ができたので滞留時間が長く購買力もあるということなのだと思うのですが、サービスの性質上致し方ないのでしょうか。

(須田)50代以上であっても、結局その人たちが使っているのは高齢者向けのサービスではなくて、より若い人たち向けのサービスを使ってくれているのです。年齢は関係ない、というのが実態でしょうか。
しかしその人たちは決して高齢者の中でマスボリュームではないので、そこは難しいところですね。「あなたがたの世代のための紅葉マークのサービスです」と言われたらやっぱり嫌だ、という意識は本質にあると思います。

(倉沢)団塊世代のリタイアしたての人たちというのは、10年くらい前から会社で無理やりパソコンや携帯電話を触っていたので、スキルは最小限あるというスタートラインから、初心者入門みたいなことを言われるとかえってムカッとするのかもしれません。

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