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【メディアビジネスの新・未来地図】
討論会のねらい

2009年03月19日 倉沢鉄也


通信と放送の融合など、もうとっくに始まっています。

「いま、始まっていますよ」「これからビジネスチャンスですよ」などという物言いは、シンクタンク・コンサルティングの世界では90年代前半から言い古してきたことです。スピードの速いはずのメディアビジネスの論点は、もう次のステージに移っていなければなりません。その業界にいる人間としては、10年以上前の議論を自ら持ち出すのを、もうやめるべきでしょう。

しかし一方で無意味に明るい未来予想や市場規模算出だけしても、シンクタンク・コンサルティングを語る人間の名に恥じます。明暗きちんと見据えて、主義主張を改めるべきは改めて、社会に、個別企業に、よいものはよい、ダメなものはダメと、言わねばなりません。

メディアビジネスの現在、その少し先に起こりつつあることを、データや議論をきちんと押さえながら、時流に即しつつも普遍的な論点として、賛否両論を含めて固めていかねばなりません。それは実は誰もができることではなく、変化の速いメディア分野で長年議論を重ねてきた、しかし年寄りとまでは言えない世代の人間がやるしかありません。かつてのメディアビジネスに関わる多くの議論は、その世代の人たちから生み出されてきました。

そうした取り組みは、「今評判がいいものしか情報発信できない窮地に陥っている」シンクタンク・コンサルティング業界も、「常に事象の後追いでしか分析するしかない」アカデミズムでも、「時流にもまれて局地戦に没入せざるを得ない」メディア業界の経営層~現場でも、残念ながら行えていません。

そうした状況を憂いつつ、こうした問題を自らの仕事の中で実感する「同志」のみなさんと、メディアビジネスの現在を斬る普遍的な論点というべきものを、この場で討論しながら固め、熟成した論点をもとにメディアビジネスの新市場が築かれていくことそのものも共有し、そのことを世にも発信していく。これを目指す試みが、招待形式の討論会シリーズ「メディアビジネスの新・未来地図」です。

15年近く前に筆者の大先輩、千田利史さんが世に出した著書タイトル「メディアビジネスの未来地図」からいただいた名前を、今の世代の論客が寄り合う場にしたいと思います。

じっくり行った議論を、論点ごとに切り分け、読みやすい量の連載形式でお届けしていきます。討論会である以上、体系的にまとまったものにはなりませんが、流してお読みいただく中で、みなさんの頭の中で議論のポイントがじわっと浮き出てくるようなものにしたいと思います。

個別論点はもちろん、こうした取り組みへのご賛同・ご批判など、お寄せ下さい。議論同様、スピーディーでないかもしれませんが、ぜひ意見交換させて下さい。

【その1】テレビの未来を見据え「ながら。」~真説・メディアの同時利用論~
【その2】紙はいつまでも芳しいか~新聞の今、これから~
【その3】デジタルヲ読ム、読マセル、ト謂フコト~プリントメディアの近未来を語る~
【その4】ブログパワーは、どこから来てどこへ行くのか

では、いってらっしゃい。


討論会主催者を代表して 倉沢鉄也(上席主任研究員)
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