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第2部 パネルディスカッション
「幸福な最期」を選び取るために



 2014年度(平成26年度)wiwiwに委託され、仕事と介護の両立支援事業で、介護離職を予防するための両立支援対応モデルというものを委員会でつくりました。まず1番は、従業員の仕事と介護の両立に関する実態を把握しましょう、ということです。自社にはどのくらい介護中の人がいるのか、あるいは5年後に介護の可能性のある社員は何%いるのか、どんなことが不安なのか。そういう実態調査をまずする。
 そうしますと、2番目の自分の会社に必要な両立支援の制度の検討につながります。介護休業93日を長くすればいいということではないのですが、例えば、うちは介護休業を1年にするとか、あるいは介護が終わるまで残業をしなくてよい制度にする、といった具体的な制度設計・見直しにつながっていきます。
 そうした制度を見直しても、その制度を実際に社員さんが知らないと意味がありません。「こういう制度があるから自分は仕事と介護を続けられるんだな」と思ってもらうのが3番目です。また、介護に直面する前の従業員への支援、介護に直面した従業員への支援、この二つは非常に大事です。
 これらのいろいろな調査、制度見直し、それぞれへの支援というものの下に、「働き方改革」という課題が繋がっています。いろいろな統計を通じて、介護をしながら仕事を続けられたという方の意見をみると、「定時退社ができた」とか「有給がとりやすかった」という意見が出てきます。その二つがあるだけで仕事と介護を両立できたというようなデータが出てくるので、やはり、働き方改革で、残業をしないでみんなが定時退社すれば、自分も早く帰りやすいですよね。みんなが残業しているのに、自分だけ介護中だから早く帰るというのは非常に居心地が悪いので、みんなで働き方改革をしましょうということは有意義だと思います。
 そういったいろいろな取り組みをやった結果、どう変わったかをまた調査する。このサイクルを回すことが必要ではないかということになりました。



 wiwiwは、そういった支援をしている企業にこのようなサービスを提供しています。
 まず、コンサルティングです。課題抽出から計画立案、施策実施までのサポートで、コンサルティングあるいは介護実態把握調査をわが社が代わりに行います。
 また、「両立支援ハンドブック」をつくっています。企業がそれぞれ独自にハンドブックをつくっていらっしゃいますが、このハンドブックをつくるメリットは、「こういうのをつくる会社は両立支援をしてくれるんだな」という周知になることです。親御さんと一緒にこのハンドブックを読んで、うちの会社ではこういうことがあるんだよという話のきっかけにもなります。wiwiwがつくっているハンドブックのなかには、事前準備シートとか、ケアマネージャーさんにこういう相談をしましょうなどの、シートも入れていますので、親御さんの状況を事前に知っておくこともできます。親御さんの状況がわかれば、介護の方針が立てられますが、なかなか元気な親御さんに、資産はどのくらいあるのかとか、聞きづらいですよね。
 介護というものは、ほかの人が幾らかけたかよりも「わが家は幾らかけられるのか」が大事です。具体的に親御さんの年金や、資産が幾らあるのか、それによってどんな施設に入れるか、どのぐらいサービスを使えるかが決まってきます。このハンドブックは、親御さんと一緒に事前準備をするのに役立つと思います。
 また、研修やセミナー、個別相談会を開いたり、介護wiwiwコンシェルジェという、トータルでサポートするインターネットを通じたサービスなども提供しています。



 最後になりますが、両立への備えチェックリストということで、家庭、仕事、親、介護、この四つの項目で、こんなことを事前に準備しておいて、これがイエスになると安心して介護が迎えられる、というチェックリストも作っています
 以上でございます。



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