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第2部 パネルディスカッション
「幸福な最期」を選び取るために


 このように、テンミリオンハウス事業、レモンキャブ事業等を実施し、支え合いの基礎を築いてきましたが、これからは、もっと気軽に、もっと身近に、ということを目指します。テンミリオンハウスは、基本的に毎日活動をしていただきますので、運営する方の負担も大きく、なかなか新しい運営団体が見つからないという課題もありました。また、もっと近くに通える場所があれば、自主的に介護予防ができるということで、より気軽に、身近に、週1回の活動をする「いきいきサロン事業」を2016年7月に創設しました。



 こちらがいきいきサロンの様子です。5名以上、週1回以上、65歳以上の高齢者が集まる場で介護予防・認知症予防のプログラムを含む活動を行う事業です。
 現在、20団体が活動しておりますが、武蔵野市はこれを町丁目ごとにつくっていくことを目標にしています。ボールを使った運動をしている写真がありますが、運動のプログラムは必ず入れることにしています。



 市はこの事業に補助をしていますが、こちらにお示ししたのが補助対象の基準です。特徴的なのは、利用は登録制で、登録した方が無断欠席をされた場合、安否確認のお願いをしている点です。



 プログラムです。先ほどのテンミリオンハウスと似たところもありますが、歌・コーラス、手芸等プログラムは皆さんで決めていただいています。マージャンや、ガーデニングというグループもあります。



 武蔵野市認定ヘルパーです。介護人材の確保と、地域の支え合いや担い手の確保をどのように広げていくかということで、2015年(平成27年)10月に始めた制度です。介護保険法の介護予防・日常生活支援総合事業、一般的に総合事業と呼ばれるものですが、その実施にあたり武蔵野市でつくった仕組みです。
 円グラフにありますが、介護予防の訪問介護の9割以上が家事援助、家事援助のとくに7割以上はお掃除の支援をしているという当時の状況から、お掃除はプロのヘルパーさんにお願いをしなくても、研修を受けた一般の方にお願いできないかということでつくった制度です。
 高齢化に対応するためには、介護人材をどう確保していくかは大きな課題ですので、有資格者のヘルパーさんは中・重度の高齢者のケアにシフトしていただき、軽度者に対しては地域の力で支え合っていこうという考えです。地域の担い手で、とはいうものの個別支援に入ることになりますので、支援の質の担保も不可欠であるということで、市で研修等を組み、このような制度にしました。



 シニア支え合いポイント制度は、65歳以上の市民の方が社会参加や社会貢献活動を行った場合にポイントを付与して、そのポイントに応じてギフト券などに還元するという仕組みです。こちらも、地域の支え合いや、地域福祉の担い手を広げていこうということで、2016年(平成28年)に制度化しました。活動は始まったばかりですが、徐々に協力者が増えている段階です。
 武蔵野市も多死社会を迎えるわけですが、住民に1番近い行政機関として、さまざまな施策を組み合わせた重層的な取り組みをしていきたいと思っています。以上でございます。ありがとうございました。



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