EV電池スマートユース協議会
重要となる「スマートユース」という考え方
サーキュラーエコノミーとは、製品や素材、資源をできる限り長く保全・維持し、廃棄物の発生を最小限にすることで、環境への負荷を低く抑えようとする経済システムです。サーキュラーエコノミーへの実現が全世界的に推進されており、その中でもEV電池には大きな注目が集まっています。
日本総研は、EV電池のサーキュラーエコノミー実現のために、EVを利用するユーザーサイドが中心となり、長く使い続けるための管理・維持を行うといった賢い利用「スマートユース」と呼ぶべき行動が重要になると考えています。電池のライフサイクル全体にわたり、ユーザー起点でDX技術を活用する「スマートユース」を推進することで、さまざまな課題を解決し、持続可能な社会づくりに貢献します。
協議会概要
EV電池のサーキュラーエコノミーは、希少資源の海外流出抑制という資源安全保障の観点、2050年には国内市場がおよそ8兆円規模に成長するという予測を踏まえた新市場創出の観点から早期の実現が期待されています。サーキュラーエコノミーの実現にあたっては、EVおよびEV電池を利用する「ユーザー」の積極的な関与が欠かせないことを踏まえ、ユーザーサイドを中心とする企業、学識者、省庁、地方自治体とともに「EV電池スマートユース協議会」を設立しました。本協議会では、EV電池の循環利用を加速させる各種規格・指標づくり、各種技術の社会実装に向けた実証支援などを行います。
4分で紹介! EV電池スマートユース協議会とは?
本動画の主旨
①3Rとサーキュラーエコノミーの違いとは?
②スマートユースとは?
③EV電池をスマートユースすることの意義とは?
④EV電池スマートユース協議会とは?
①3Rとサーキュラーエコノミーの違いとは?
⇒ 3Rは大量生産・大量廃棄を前提とした上で、廃棄物を最大限有効利用する取り組みで、サーキュラーエコノミーは廃棄物が出ないように資源と製品の利用価値を最大化することです。
②スマートユースとは?
⇒ 製品のユーザーが最新のDX技術などを活用し、率先して製品を使い続けるための管理や維持、再利用品活用を行うことです。
③EV電池をスマートユースすることの意義とは?
⇒ 長期利用・再利用することで資源利用量と廃棄物量の抑制、CO2排出量の低減などの環境貢献につながります。加えて、安価な中古EVやリユース電池が安心して利用できるようになることでコスト削減にもつながり、高い環境性と経済性の両方を実現することができます。
④EV電池スマートユース協議会とは?
⇒ 安心して中古EV電池を利用できるように、ユーザー起点での規格・制度づくりを行うとともに、各種技術の社会実装・市場創出を支援します。
本協議会の設立趣意書


協議会への質問・ご意見等は上記ボタンよりご連絡ください。
協議会の活動内容
・業界の情報共有:国内外政策動向、技術の動向などに関する情報の共有・会員の活動紹介:協議会参加企業の取組、技術、サービスなどの紹介
・市場形成に向けた検討:下の4つの部会に分かれ、各テーマに関する議論・検討

協議会の会員が得られる主なメリット
1.リユースリサイクル等のサーキュラーエコノミーの最新動向を把握することができる
2.中古EVや電池の二次利用に関する規格・指標づくりへの参加が可能であり、関連動向の把握ができる
3.中古EV・リユース電池導入等によるコスト削減、環境貢献に資する技術等の活用、技術等の提供の実践場の確保ができる
4.サーキュラーエコノミーに資する環境貢献活動を参加企業が実践し、情報発信することができる
対象企業の想定

協議会の参画企業・団体
各業界を代表する企業、関連省庁、自治体、学識者の皆様にご参加いただいています。■参画企業・団体とアドバイザリー
<省庁・地方自治体 / 民間企業(五十音順)>
2025年3月末時点

<アドバイザリー>
公益財団法人福岡県リサイクル総合研究事業化センター センター長
東北大学名誉教授 中村 崇
東京大学大学院工学系研究科 人工物工学研究センター 教授 梅田 靖
東京大学大学院工学系研究科 教授 村上 進亮
参加者から期待の言葉が寄せられた
「EV電池スマートユース協議会 設立記者発表会」ダイジェスト動画
協議会の会員区分
本協議会では、4つの会員区分を設けています。
協議会の構成

総会 :年度末に開催。今年度の協議会の成果や業界情報の共有・情報交換ができる場。
幹事会:本協議会の運営方針を決める会合。幹事会員とアドバイザーが参加。

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協議会の関連情報発信
■ニュースリリース■情報発信
- 2025年4月22日
- サーキュラーエコノミーに貢献する行動の促進に向けて
オピニオン/木通秀樹 - 2025年4月8日
- サーキュラーエコノミー時代の新たなビジネスモデル 「スマートユース(賢い利用)」
YouTube/木通秀樹 - 2024年9月24日
- EV電池循環市場創出の起点となるスマートユース
オピニオン/木通秀樹 - 2024年8月22日
- EV電池の国内サーキュラーエコノミー市場 2050年時点の潜在規模を8兆円と予測~市場形成に向け、EV電池の「ユーザー」起点での循環を加速させよ~
オピニオン/籾山嵩 - 2024年3月12日
- EV電池サーキュラーエコノミーを促進する『スマートユース』協議会
オピニオン/木通秀樹
■スマートユースフォーラム
■サーキュラーエコノミー時代の新たなビジネスモデル 「スマートユース(賢い利用)」
■「EV電池のスマートユース」とは?こちらの動画で解説します。
■第2回 EV電池「スマートユース」フォーラム
■第2回 EV電池「スマートユース」フォーラム【ダイジェスト版】
■第1回 EV電池「スマートユース」フォーラム
■第1回 EV電池の「スマートユースフォーラム」【ダイジェスト版】