未来創発・未来対話をコアとした市民エンパワーメントのデザイン
少子高齢化が進む日本では、東京や一部の地域を除く多くの地域において、人口減少に直面しています。2070年には総人口が9,000万人を割り込み、高齢化率は39% に達すると推定されています。各自治体では、若年ファミリー世帯を対象に、子育て支援を中心とした施策を打ち出し、人口誘致に乗り出していますが、日本全体で見ればゼロサムゲームと言えます。持続可能な地域づくりのためには、人口(頭数)頼みではなく、エンパワーメントを通じて、ひとりひとりの「活動量」を高めることが重要と考えます。
従来、地域づくり、エンパワーメントのためのアプローチとして、地域に関わる人たちを対象としたワークショップ(WS)が多用されてきました。WSは、そのプロセスを通じて新たなアイデアが創発される、参加者のモチベートにつながるなどの効用が期待される一方、参加人数が限定される/偏ること、また、時間と労力がかかることが課題です。今後、加速度的に人口減少が進む日本においては、地域に関わる人たちの活動量を高めるための、より効果的・効率的な(WSを超える)アプローチが必要です。
上記を踏まえ、学校法人武蔵野美術大学と日本総研は、「自律協生社会の実現に向けた共同研究」の一環として、未来創発・未来対話をコアとした市民エンパワーメントのデザインをテーマとした共同プロジェクトを推進しています。本プロジェクトでは、少子高齢化を見据え、市民の活動量を高める(エンパワーメントする)ことを目的とし、そのための効果的・効率的な仕組み・仕掛けの確立を目指します。具体的には、3つのモジュールを対象に、実践と研究を早いサイクルで繰り返すアクションリサーチにて推進していきます。
活動事例
上記モジュールの①「ふいに未来を考えさせられる 未来に向けた民意を創発・表現する仕組み」の第一弾として、誰もが親しみのある「おみくじ」をモチーフに、まちの未来に関する客観的な情報と市民の“願い”を結びつけ、まちづくりに生かすことを目的とした社会実験を行いました。
まちづくりにおける市民参加型プロジェクト「長浜まち未来(みく)じ」を開催
| 武蔵野美術大学
