リサーチ・フォーカス No.2026-034 フィジカルAIを日本の「勝ち筋」にするために~「デジタル敗戦」を繰り返さないための日本企業の対応策~ 2026年08月14日 岩崎薫里、伊藤 蓮フィジカルAIは、生成AIの次の潮流として有力視されるもとで、わが国ではAI開発の後れを挽回する切り札としてとりわけ注目を集めている。もっとも、フィジカルAIが社会実装されるまでには、技術面を含め数多くの課題を克服する必要があり、不確実性が高い。また、技術・データ・製品の面で現時点でわが国に明確に優位性があるとは断言できない。さらに、わが国がデジタル化・DXで遅れた要因がそのままフィジカルAIの課題に直結する部分もあるだけに、フィジカルAIも「デジタル敗戦」の二の舞になる可能性を否定できない。そうした事態を回避するために、フィジカルAIを供給する企業は、以下の三つの取り組みのフィードバックループを構築していくことが重要になる。①顧客が抱える人手不足・技術継承の課題などを解決するための技術をスモールスタートで導入②運用を通じて実環境データを収集しながら技術を改良③それと同時並行的に新規技術を開発政府は国産フィジカルAIの開発支援に本格的に乗り出しているが、成功に向けては、上記の取り組みに加え、企業間の円滑な連携や専門人材の育成が不可欠である。(全文は上部の「PDFダウンロード」ボタンからご覧いただけます)