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リサーチ・フォーカス No.2025-026

外国人労働者政策を巡る内外の状況 ~ 欧米の経験と日本の課題 ~

2025年07月25日 石川智久後藤俊平


主要国では移民が増加しており、流入ペースも加速傾向。もっとも、すべての移民が等しく受け入れられている訳ではなく、各国は移民のスキル水準などによって受け入れや権利の付与を選別する動き。

米国は、高技能労働者の受け入れを優遇する一方、非熟練労働者の定住を抑制。低スキル労働者向けの合法的な移民ルートが限られていることが、不法越境や超過滞在(オーバーステイ)を通じた非正規移民を生む一因に。近年では、非正規移民のなかからスキルによって選別し、部分的な正規化を図る動きも。

欧州諸国でも、これまで移民の社会統合に遅れがみられてきたことへの懸念などから、「社会統合しやすい人材」を選別する動き。一方、難民希望者の大規模流入が課題となり、米国と同様に非正規移民の「流入抑制」と「選別」を図る動きも。

わが国でも、人手不足の深刻化に伴い、外国人材の活用が拡大。もっとも、増加している外国人労働者の多くは低~中スキル労働者が多く、高度外国人材の活用は他国に比べて限定的。近年では、留学生や技能実習生などの「育成」を通じた高度人材獲得の動きも。

外国人の定住傾向も強まるなかで、「生活者」としての外国人住民が直面する課題も顕在化。外国人のわが国社会への包摂を図るには、①方向性の不在、②司令塔の不在、③統計の不在、の「3つの不在」の解消が重要に。


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