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汎用AIの現状と展望 - 実現への見通しと社会への影響 -

2024年06月17日 先端技術ラボ 近藤浩史、間瀬英之、大沼俊輔、門脇一真


 大規模言語モデル(LLM)に代表される生成AIの研究開発が進展し、汎用AI実現への期待が高まっている。汎用AI(または汎用人工知能、Artificial General Intelligence)という概念は人工知能の研究が本格化した1950年頃から存在する。人間と同等の知能や汎用性を持つシステムの実現は、AIの研究における最終的な目標の1つとされてきた。これまで、汎用AIの実現につながる研究成果は少なく、実現は遠いとされてきた。

 近年、Google社などのビッグテックを中心に生成AIの開発競争が激化し、汎用性の高いAIモデル(Google社のGeminiや、OpenAI社のGPTなど)が次々と発表されている。特に、OpenAI社は2024年5月28日に汎用AIに向けた新モデル(next frontier model)の開発に着手したことを発表(※)しており、汎用AI実現に向けた取り組みが着実に進みつつあることが分かる。

 本レポートでは、2024年6月時点の汎用AIの動向を俯瞰し、①汎用AIの概況、②汎用AI実現への見通し、③汎用AIが与える影響の3点を整理した。レポート中でも述べる通り、汎用AIには統一された定義は存在しないため、本レポートでは汎用AIを「様々な仕事を人間と同等のレベルで実現できる能力を保持したAI」と定義して記載している。ひとたび汎用AIが実現すれば、我々の生活やビジネス環境に大きな影響を与える。本レポートが、汎用AIが実現した世界のイメージや、それに伴う変化を考えるきっかけになれば幸いである。

<本レポートのハイライト動画>


(※) OpenAI News, OpenAI Board Forms Safety and Security Committee, 2024/5/28,
https://openai.com/index/openai-board-forms-safety-and-security-committee/

汎用AIの現状と展望 - 実現への見通しと社会への影響

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