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融合する金融と非金融 今後の課題とソリューションとしてのテクノロジー ~Embedded Financeの台頭を受けて~

2021年05月11日 先端技術ラボ 間瀬英之、西下慧、調査部金融リサーチセンター


テクノロジーの発展を背景に、「金融」と「非金融」の融合が進展し、金融事業の担い手が多様化。具体的には、①事業会社による金融事業への参入、②FinTech事業者の増加、③事業会社による金融機関の機能活用、の3つの形態が存在。

「金融」と「非金融」の融合が進む中で、日常生活において利用するサービスに金融機能を埋め込むことでシームレスに金融サービスを提供するEmbedded Finance(埋込型金融)が台頭。決済、保険、貸出、資産運用といった分野を中心にグローバルベースで活用事例が拡大。

ユーザーは従来以上に使い勝手がよく、安価な金融サービスを受けることが可能となるほか、事業者にとっては、新たな収益機会、顧客接点となることから、「金融」と「非金融」の融合のトレンドは今後も加速。

一方、セキュリティやプライバシーに関する懸念、ガバナンス態勢の不備、金融事業参入にかかる障壁やコストなど、課題も顕在化。こうした課題に対処するための方策として、①サービスの付加価値向上、②事業環境の変化に即した規制の見直し、③テクノロジーの積極的な活用、が重要に。

① サービスの付加価値向上
金融機関の顧客接点の喪失(いわゆる「土管化」)を懸念する見方もあるが、顧客の悩みや社会課題に対応した金融サービスを提供することで、従来ではタッチできていなかった顧客層を開拓するチャンスに。
② 事業環境の変化に即した規制の見直し
FinTech事業者のガバナンス強化、金融事業者と非金融事業者のイコールフッティングなど、規制面の見直しについても継続的な検討が必要。
③ テクノロジーの積極的な活用
テクノロジーの活用も重要な論点。APIを通じたビジネス機会の拡大、プライバシーにも配慮したデータ利活用、次世代技術を用いたチャネル改革など、最先端のテクノロジーを積極的に活用していくことが肝要。

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