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リサーチ・レポート No.2021-018

【アジア経済見通し】アジアの安定成長を脅かす米利上げ加速 ~供給問題がグローバル・インフレのリスクに~

2021年12月02日 野木森稔関辰一熊谷章太郎


2021年のアジア経済は、+7.1%と高成長が見込まれ、総じて回復基調が持続。しかし、年後半にかけ、ASEANで経済活動の厳格化により大きく景気が悪化。中国も投資抑制策などによって景気が大きく減速。2022年は+5.4%と安定成長を見込むが、これまでの外需の力強さや財政金融政策面のさらなる後押しが期待できないことから、景気は脆弱性をはらんだ展開に。

特に懸念されるのが供給問題。半導体不足に加え、電力不足によるサプライチェーンへの悪影響が新たなリスクに。アジアにとって最悪シナリオの一つは、アジア発の供給問題が、グローバルなインフレを助長し、先進国、特に米国の金融引き締めペースを加速させ、アジア各国・地域においても利上げの連鎖へと跳ね返ること。

国別にみると、中国は、電力不足、活動制限の強化、不動産市場の調整などを背景に2021年夏場に大きく減速。2022年は投資拡大や電力不足の解消により、潜在成長率並みの+5.4%成長に落ち着く見通し。

インドは、活動規制の一段の緩和に伴う景気拡大が続き、2022年度の実質GDP成長率は+6.9%と比較的高い成長となる見込み。しかし、米利上げ、不良債権問題、財政削減圧力が景気下振れリスクに。


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