コンサルティングサービス
経営コラム
経済・政策レポート
会社情報

メディア掲載・書籍

掲載情報

日本総合研究所に 新美化センター 事業者選定支援業務 姫路市

出典:日刊建設工業新聞 7月12日号

 

兵庫県姫路市はこのほど、「05年度新美化センター事業者選定に係るアドバイザリー業務」の委託先を日本総合研究所に決定した。事業は公設民営方式でごみ処理施設の整備・運営を行うもので、業務では事業者選定にかかる事業スキームの検討・評価や実施方針策定と募集書類作成などに関する一連の業務支援を行う。委託期間は06年3月31日までで、順調にいけば、06年度中には事業者を選定、同年度末の建設工事着手を目指すとしている。

事業は、市内で発生する焼却ごみ量が増加し、南部美化センターと市川美化センターの安定処理能力を超えていることや、南部美化センターの老朽化が進んでいることなどから、同市網干区網干浜4の1の市有地約15㌶に新たなごみ焼却施設を建設するもの。
計画によると、敷地内では、ごみ焼却施設と粗大ごみの破砕・選別・保管等施設と再生工房、展示・学習・啓発施設などで構成するリサイクルプラザを一体的に整備する考えで、ごみ焼却施設には灰溶融付きストーカ炉、あたはシャフト炉式ガス化溶融炉を採用し、1日あたり最大450トンの焼却能力を想定。リサイクルプラザには同100㌧の処理能力を見込んでいるほか、余熱利用施設の建設も計画しているという。事業化にあたっては、これまでに行った検討の結果、「公設民営方式」の導入を前提とすることが決定。事業方式については、設計・建設・維持管理・運営を一括発注する「DBO」方式と、設計・建設と事業期間内の維持管理・運営を分けて発注する「DB+O」方式の中で検討を進めるとした。

今回のアドバイザリー業務は、このような経緯を受け、幅広い知識と専門的な能力により、課題の分析・解決を的確に行う専門家の支援を受けることで、より質の高い事業の運営と適正・確実な事業の施行を図る目的で実施した。

委託先の選定にあたり、5月下旬に行った公募型プロポーザルには日本総合研究所、パシフィックコンサルタンツ、UFJ総合研究所の3者が参加。最も高い得点を獲得した日本総合研究所を委託先に決めた。

業務では
・事業スキーム(事業範囲、事業方法など)の検討・評価
・VFMの精査
・実施方針の策定支援
・審査委員会の運営支援
・特定事業の選定支援
・募集要項の作成(入札説明書、要求水準書、事業契約書・案、落札者決定基準、様式集)などのほか、余熱利用施設の調査・検討や技術、財務、法務面からの総合的な支援、会議資料の作成などを行う。

今後は、これらの業務を進めるとともに、本年度末までにごみ焼却施設とリサイクルプラザの基本計画を策定。この中で施設規模や発注方式、仕様書などの具体的な項目を確定させる考えで、順調にいけば、06年度下半期にも事業者を選定し、同年度末には工事に着工する予定だ。その後は09年度までの4ヵ年で整備を進め、10年度の稼動を目指すとしている。

メディア掲載・書籍
メディア掲載
書籍