2025年5月に開催された「2025年度 人工知能学会 全国大会（第39回）」において、株式会社日本総合研究所 先端技術ラボ 佐々木浩 シニア・スペシャリストの研究発表「JSynFlow： LLMを活用した日本語フローチャートVQAデータセット合成」が優秀賞を受賞しました。
「JSynFlow： LLMを活用した日本語フローチャートVQAデータセット合成」について
視覚言語モデル（VLM）は、各種文書解析タスクを行えるよう、フローチャートを始めとした文書中の図を正確に認識できることが期待されています。フローチャートを理解するVLMの構築には、学習及び評価のための大量のフローチャート画像及び対応するテキストデータの整備が必要ですが、そのようなデータセットの整備には多大な労力が必要です。この問題に対処するため、本研究では大規模言語モデル（LLM）を用いてフローチャート画像質問応答データセットを作成しました。
本研究の手法により、LLMによるデータセット整備の効率化が期待されるとともに、本手法で実際に作成されたデータセットについて、VLMのフローチャートの認識性能の評価、認識性能向上のための再学習等へ活用も期待されます。
▼受賞者
先端技術ラボ 佐々木 浩
先端技術ラボ 佐々木 浩
専門領域
画像解析、生成等のコンピュータビジョン及びマルチモーダルAIに関する研究開発に従事。
学術論文
"Structure-aware Contrastive Learning for Diagram Understanding of Multimodal Models" (Hiroshi Sasaki). In Proc. Intl. Conf. on Computer Vision (ICCV) Workshops, IEEE/CVF, pp.7463-7472, 2025
■ 本件に関する取材依頼等のご相談に関しましては、こちらのフォームよりご連絡ください。
ご連絡の際に、本件のタイトルを件名、または問い合わせ内容にご記載いただきますと、ご案内がスムーズです。
関連リンク