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ビューポイント No.2026-022

過剰生産能力批判に反発を強める中国政府

2026年09月11日 佐野淳也枩村秀樹


中国政府は、西側諸国が批判を強めている過剰生産能力への反論文書を公表した。その骨子は、①政府の補助金が原因ではない、②内需不足とは関係ない、③デフレ輸出で世界市場を攪乱していない、の3点である。中国に生産能力が集中するのは、世界的な産業発展・分業の結果に過ぎないとも主張する。

過剰生産能力に対して中国政府は、産業構造上の弱点ではなく、製造業の強さの表れとみなしている。成長産業での一時的な過当競争を許容し、競争と技術革新を通じて強い企業を生み出すことが、産業発展の正常なメカニズムと考えている。

一方で中国政府は、低効率な生産能力、地方政府主導の重複投資、赤字企業の延命、過度な値下げ競争などは課題と認識している。ただし、いずれも国内問題であり、他国から口出しされるテーマではないという扱いである。

中国政府には、西側諸国が望む「過剰生産能力の削減」の意思は全くない。中国政府が目指すのは、低効率企業の生産能力の退出と、高効率企業の生産能力の拡大の両輪によって、生産能力を高度化することである。成長産業への政府支援は今後も積極的に行い、西側諸国との対立をさらに深刻化させる可能性がある。


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