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ビューポイント No.2026-019

社会主義から挑戦される資本主義 ~政府や企業はどう対応すべきか~

2026年08月21日 石川智久


最近、経済論壇で時折話題になるのは、資本主義を見直すべきではないか、というテーマ。米国では民主社会主義を標榜する候補者が躍進し、Z世代を中心に社会主義への関心が高まっている状況。ソビエト連邦崩壊以降、「民主主義と自由主義は社会主義に勝利した」という見方が主流であったが、足元ではそうした考えに修正を迫る動きが顕在化。

社会主義への関心が高まっている理由としては、世界的に格差が広がっていることが指摘可能。右派が主張する新自由主義の下での競争社会が格差を生み出すなか、左派も少数派の人権擁護には注力した一方で、多数の人々の格差是正には無頓着であったことが背景に。さらに、AI ブームや雇用不安も、若い人たちを中心に社会主義への関心を高める結果に。

わが国は確かに資本主義の国である一方、町内会や保険といった共助、政府といった公助、累進課税や税・社会保障を通じた再分配など、一定程度は社会主義的な要素も含んだ「半資本主義国」的な存在。また、歴史を見る限り、社会主義の行き着く先は必ずしも桃源郷ではなく、計画経済が独裁や全体主義を招くリスクにも留意する必要。

以上を踏まえると、資本主義に問題があることは否定できない一方で、一足飛びに社会主義に走ることも得策とは言えない。資本主義を適切に修正し、資本主義的な要素と社会主義的な要素、言い換えれば効率性と公平性をうまくバランスさせていくことが、資本主義の維持・発展のために不可欠。政府には中間層がゆとりをもって生活できる政策面での配慮が重要。企業においては、収益性強化が重要である一方、社会性にも留意することが求められており、具体的には、SDGs(持続的な開発目標)等の公益性の高い取り組みを進める必要。


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