① 多角化ディスカウントを防ぐためのセグメント情報の開示拡充 投資家が事業価値算定を行えるよう、セグメント別の資本収益性や将来の成長予測に資する情報を網羅的に開示する必要。加えて、本社が傘下企業の価値創造を牽引しているという「価値創造ストーリー」をロジカルかつ定量的に説明することが重要。
② ポートフォリオ改革を着実に遂行するためのガバナンス強化 資本収益性と成長性を軸に各事業を定量的に評価する仕組みを構築し、資本コストを下回る事業や自社がベストオーナーでないと判断した事業は迅速に分離する必要。経営陣の報酬設計を欧米型の設計へ移行させることも不可欠。
③ 適切な事業切り出し手法の選択(スピンオフの積極的な活用) 事業分離にあたっては、事業売却やカーブアウトだけでなく、切り出す事業の税務上の評価や買い手側の問題等を総合的に勘案し、スピンオフを含めた最適なスキームを検討すべき。グループ内で一定の連携を残す必要がある場合には、パーシャルスピンオフも有効な選択肢に。