リサーチ・フォーカス No.2025-060 「地域金融力強化プラン」の策定と今後の課題 ― 地方銀行は地域金融力を高められるか ― 2026年01月27日 大嶋秀雄2025 年12 月、金融庁は、地方銀行(地銀)等の地域金融機関には、地域の持続的な発展に貢献する「地域金融力」のさらなる発揮が求められるとして、総合的な政策パッケージである「地域金融力強化プラン」を策定。地域金融力強化プランは以下の2つの柱で構成。①地域金融力の強化地銀等は、政府の支援策を活用し、地域企業に対して、中堅企業等への成長支援や、M&A・事業承継支援、企業価値担保権等を活用した事業性融資、DX支援等を促進。また、地域課題解決に向けて、官民連携のまちづくりや過疎地の銀行サービス維持施策等を推進。②地域金融の安定政府は、公的資金で金融機関の自己資本を強化する資本参加制度や、金融機関における合併・システム共同化等の負担を補助する資金交付制度を延長・拡充。地域支援の取組状況等のモニタリング強化。地域金融力強化プランが効果を発揮するには、地銀における「地域金融力」強化に向けた取り組みがカギとなるため、以下の取り組みが求められる。①地域課題の見極め課題には地域差が存在。地銀は、自治体・企業等との対話を強化し、地域課題を見極め、その解決に向けた戦略を策定。②ビジネスモデルの変革地域に必要な支援の提供に向けたビジネス変革を推進。専門企業等との連携や他社サービスの活用に加え、事業多角化に向けたM&Aも検討。人材戦略の見直しやAI活用による業務改革も重要。③長期目線の対策地域金融力強化プランには対症療法的な施策も多く、少子化・人口流出等の構造問題の解決のための長期的な対策が重要に。政府には、地域金融力プランの円滑な推進や改善に向けて、以下の取り組みが求められる。①金融機関に対するサポート地銀との対話を強化し、対応を促すとともに、戦略・取組状況を把握・評価。十分対応できていない金融機関を支援。②継続的な見直し構造的課題の解決は容易ではなく、モニタリング等を通じて施策効果等を検証し、地域金融力強化プランを継続的に見直し。(全文は上部の「PDFダウンロード」ボタンからご覧いただけます)