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リサーチ・フォーカス No.2025-024

製造業が伸び悩むインド、高成長に暗雲 ― 対内直接投資の拡大と人材の確保が課題 ―

2025年07月07日 細井友洋


インドは主要国のなかでも高成長を続けているが、けん引役はもっぱらサービス業であり、製造業のプレゼンスは低下している。製造業の伸び悩みは、今後、①長期的な経済成長の低迷による国民生活の停滞、②若年層の雇用悪化による経済・社会の不安定化、③貿易収支の悪化による通貨安の進行といった問題を招くリスクがある。

製造業停滞の要因は複合的であり、従来から指摘されてきたビジネス環境改善の遅れに加えて、①対内直接投資の伸び悩みによる資本不足、②労働者のスキルレベルの低さに起因する人材不足、も製造業の競争力を阻害している可能性がある。これらの課題の解決に向けて、法制度の運用改善やインフラ整備の加速、学生の中途退学者の減少による人材供給の裾野拡大などが必要となる。

こうした状況は、わが国企業がインドにおいてプレゼンスを拡大させるチャンスでもあり、インドは日本からの投資拡大に期待している。その際、インフラ整備や法制度において広範な裁量を持つ地方政府との連携を強化することや、従業員教育の一環として幅広い学歴層を対象に職業訓練を講じていくことなど、戦略的なアプローチが重要である。


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