リサーチ・アイ No.2026-001 高まる米国企業の収益力 ― 労働から資本へのシフトと交易条件の改善が主因 ― 2026年04月02日 森田一至米国企業の稼ぐ力が向上。2020年代以降、税引き後企業利益は対名目GDP比で歴史的な高水準。以下2点の構造的な要因が背景。第1に、人手ではなくAIや機械で業務を代替する動き。コロナ禍後の人手不足で労働コストが高まる一方、技術進歩でIT関連投資財の価格は低下。人を雇うよりも設備やデジタル技術を活用する方が相対的に有利となり、労働から資本への置き換えが進んでいる可能性。その結果、労働分配率は大幅に低下。第2に、交易条件の改善。近年、米国は原油の純輸出国に転じたことで、エネルギー価格の上昇が交易利得の増加につながる構造に変化。加えて、産業資材や資本財など、エネルギー以外の分野でも交易条件が改善。産業の高付加価値化が競争力を高め、交易条件の改善を後押しした可能性。先行きも、企業の良好な収益環境が維持される見通し。AI技術のさらなる発展に伴い、コスト削減や競争力の向上が一段と進む可能性。(全文は上部の「PDFダウンロード」ボタンからご覧いただけます)