リサーチ・アイ No.2025-144 2025年10~12月期法人企業統計の評価と2次QE予測 2026年03月03日 藤本一輝、古宮大夢2025年10~12月期の売上高(全産業、季調値。以下同じ)は前期比+0.7%と3四半期ぶりの増収。業種別にみると、価格転嫁の進展などにより非製造業が増勢を維持したほか、米関税引き上げの影響が一巡するなかで、製造業の売上高にも底打ちの兆し。企業収益は堅調。全産業ベースの経常利益は同+1.6%と3四半期連続の増益。内訳をみると、人件費の増加が重石となる一方、エネルギー安などによるコスト(変動費)の減少が企業収益を下支え。先行きを展望すると、2026年1~3月期には実質賃金がプラス転化すると見込まれ、個人消費の増加が売上高を押し上げる見込み。もっとも、中東情勢の緊迫が長期化し、原油価格が大幅に上昇すれば、コスト高が企業収益を圧迫するリスクも。設備投資(ソフトウェア投資を含む)は前期比+3.5%と、2四半期ぶりの増加。ソフトウェア投資が高水準で推移したほか、既存設備の維持・更新需要などで機械投資や建設投資が増勢を維持。今般の法人企業統計などを織り込んで改定される2025年10~12月期の実質GDP(2次QE)は、設備投資と公共投資が上方改定される見込み。この結果、成長率は前期比年率+1.2%(前期比+0.3%)と、1次QE(前期比年率+0.2%、前期比+0.1%)から上振れると予想。(全文は上部の「PDFダウンロード」ボタンからご覧いただけます)