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リサーチ・アイ No.2025-057

本邦上場株式市場における投資家動向 ①海外投資家 ~海外投資家は収益性を重視する傾向、「稼ぐ力」を磨き投資先としての魅力向上を~

2025年07月11日 吉田剛士


日本取引所グループは、本年7月、「2024年度株式分布状況調査」を公表。2000年代以降、わが国の上場株式の主要投資家は、金融機関や事業会社といった国内勢中心から海外勢へシフト。実際、2024年度の海外投資家の保有比率は、32.4%と過去最高を更新。

海外投資家は、売買代金回転数(売買代金/保有残高)が高く、高頻度で株式取引を行う特性あり。売買高シェアで他の投資家を圧倒しており、市場価格形成や流動性における海外投資家の影響力が増大。

業種別の保有比率をみると、海外売上高比率が高く、国際競争力のある医薬品や精密機器、電気機器といった業種を選好。パフォーマンス別では、ROE(自己資本利益率)やPBR(株価純資産倍率)が高い企業ほど、海外投資家の保有比率が高い傾向。

近年のコーポレートガバナンス改革等により、海外投資家の本邦上場株式市場への関心は一段と高まっており、今後も市場での存在感が拡大する見込み。本邦上場企業としては、「稼ぐ力」(収益性、成長性)の向上を通じて、投資先としての魅力を高めるとともに、情報開示や対話を充実させることで、海外投資家と持続的な関係を構築していく必要あり。


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