WHO憲章において、健康とは単に病気でないということだけでなく、肉体的・精神的・社会的に満たされている状態と定義されているが、政策の現場では、これまで健康の社会的側面は軽視される傾向。しかし孤独・孤立が、病気、早死、精神保健の悪化をもたらすことのエビデンスが蓄積され、さらに個人の健康にとどまらず社会全体に悪影響を及ぼすことから、公衆衛生上の課題として捉えられるように。このためWHOでは孤独・孤立対策の委員会を立ち上げ、2025年6月30日に報告書『孤独から社会的なつながりへ』(From Loneliness to Social Connections)を発表。