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リサーチ・アイ No.2025-045

中東情勢の緊迫化で強まるドル高圧力 ― 原油急騰がドル高・円安圧力に ―

2025年07月01日 吉田剛士


6月中旬のイスラエルによるイランの核施設攻撃を契機に、両国間の攻撃の応酬が激化するなど、中東情勢が緊迫化。これを受けて、為替市場では投資家によるリスク回避姿勢が強まり、一時ドル全面高の展開。とりわけ、日本円は主要通貨の中で、対米ドル下落率が最大に。ドル高・円安が進行した背景として、中東情勢の緊迫化を受けた原油価格の急騰が指摘可能。原油価格の上昇はドルを押し上げる一方、円に対しては下押し圧力に作用。

米国では、シェールオイルの増産に伴い、近年は原油輸出が拡大しており、足元の原油の貿易収支は黒字化。これを受けて、原油価格とドルの連動性は強まっており、原油価格の上昇はドルの押し上げ圧力に。

一方、原油を輸入に依存しているわが国では、原油高による貿易赤字の拡大が警戒され、円の下押し圧力に。2月以降、投機筋による円の買い持ち額は大きく増加していただけに、中東情勢の緊迫化を受けて、リスク回避姿勢を強めた投資家による円売り圧力が強まった可能性も。


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