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リサーチ・アイ No.2021-027

新型コロナ感染拡大により東南アジアの景況感が大幅に悪化― サプライチェーンを通じてわが国製造業に波及する恐れ ―

2021年08月03日 野木森稔、松本充弘


東南アジア諸国では、新型コロナの感染が再拡大。東南アジアの多くの国でワクチン接種の普及が遅延しており感染拡大に歯止めがかからず。COVAXファシリティでのワクチン供給の遅れ(2021年末までの供給目標20億回分に対し、現時点供給済みは1.5億回分程度)などで東南アジアではワクチン確保が進展せず。

感染拡大を受けて、7月にかけて製造業PMIは東南アジアの主要国で急落するなど、企業マインドは大きく悪化。工場操業の停止も相次ぎ、サプライチェーンの混乱への懸念も拡大。特にベトナムでは、工場稼働停止などの措置が厳格に実施されており、職場での人出が減少しているほか、納品が著しく遅延。

東南アジアとのサプライチェーンを深化させてきたわが国製造業にも悪影響が及ぶ可能性。なかでも、ベトナムとの取引が近年急増しており、貿易取引に占めるシェアはタイに迫る勢い。すでに、日本国内の自動車工場のなかには、ベトナムからの部品調達難によって稼働停止に追い込まれたとの報道も。ベトナムには、自動車だけでなく、繊維や電気機器の工場も多く、サプライチェーンの混乱が幅広い産業で生じる可能性に注意。


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