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リサーチ・フォーカス No.2021-006

サステナブル投資の定着に向けたテクノロジーの活用可能性~ サステナブル投資の課題を解決する「サステナテック」 ~

2021年05月11日 野村拓也


サステナブル投資は、近年、世界的に運用残高が大幅に増加しているが、その歴史は浅く、投資手法としては未だ発展途上。今後の拡大のためには、①ESG に係る非財務情報の質の低さ、②非財務情報の分析結果を利用することの難しさ、③ESG の取り組みと投資リターンとの関係の不明瞭さ、④ESG に係る非財務情報およびその分析結果の取得コストの大きさ等、解決すべき課題が多く存在。

欧米では、テクノロジーを活用してこれらの課題を解決し、サステナブル投資に係るコストを低減するサービス「サステナテック」が勃興。主に活用されているテクノロジーとサービスの内容は以下の通り。

(1) ブロックチェーン
ブロックチェーン技術を活用し、企業のバリューチェーンにおける炭素排出量などの非財務情報について、事後的に確認可能なトレーサビリティを確保するサービスや、多様なステークホルダーの非財務情報をブロックチェーン上に保管することで、情報開示に係るコストを削減するサービス。

(2) AI(機械学習や自然言語処理)
AI を活用して膨大な非財務情報を収集し、リアルタイムに付加価値の高い企業別のスコアを算出するサービスや、企業別のスコアを利用して投資先企業の環境や社会への影響(非財務的な成果)を分析し、運用ポートフォリオの投資リターン(財務的な成果)とのバランスを最適化させるサービス。

日本においても、ESG にコミットするマインドセットが投資家に広がりつつあるが、世界と同様の課題が存在。政府は、気候変動問題への対応に係る社会的コストを負担する補助金制度等に加え、今後は、サステナブル投資に係る社会的コストそのものを低減できる「サステナテック」の普及に向けた施策も検討することが必要。
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