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リサーチ・フォーカス No.2020-049

節約とプチ贅沢が混在する個人消費 ―進む個人消費の強弱混在・二極化―

2021年03月30日 小方尚子


わが国では、新型コロナ禍によりサービス消費を自粛する傾向が続く一方、モノの消費ではちょっと贅沢に(プチ贅沢)という動きが見られる。消費の構成が高級品にシフトした「高級化シフト品目」比率は2020年に上昇しており、全体でみるとプチ贅沢が節約志向を上回った。消費全体を押し上げる効果は限定的ながら、分野によっては消費を下支えする効果があった。

品目別にみると、家電、寝具等で高級化シフトが顕著であった。食品では、調味料、ハムを中心に、高級化シフトがみられた。逆に、被服・履物類では、節約志向が強まった。この分野では、消費数量が大きく減少したことに加えて、低価格品へのシフトも消費を強く下押しした。

世帯タイプ別にみると、大きくバラついている。年金収入世帯が多い無職世帯や、勤労者世帯のうち高所得層では高級化シフトがみられる一方、所得環境が厳しい低所得層では節約志向が強まっている。

新型コロナの影響が続く下では、消費市場における強弱混在、二極化の状況は長引く可能性がある。小売業としては、取扱商品、商圏を踏まえて顧客行動を分析し、自社の顧客が節約志向を強めているのか、プチ贅沢を求めているのかを注意深く判断し、販売戦略を立てていくことが重要となる。
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