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リサーチ・アイ No.2020-024

政府主導で中国の工業生産が急回復~一時的な上振れで、今後再び鈍化する見通し~

2020年06月17日 関辰一


中国では、工業生産が前年を上回る水準へ回復(図表1)。政府による経済活動の再開指示が主因。2月半ばから全国各地で操業再開率の引き上げ競争が激化。また、コロナ前に受注した分の出荷により、輸出も持ち直しの動き。

工業生産の急回復によって、政府が重要視する雇用・所得環境も急ピッチで改善。2月に発生した出稼ぎ労働者約5,000万人の実質的な失業も、その9割は既に職場に復帰。こうした工業生産の急回復などを受けて、4~6月期の成長率は前年同期比+1.0%とプラス転換する見込み。

もっとも、先行きは外需の停滞、在庫調整圧力、活動制限の強化が中国経済の足枷に。製造業の輸出向け新規受注PMIは足許で大幅低下(図表2)。輸出は再び大幅減少に転じる見通し。また、製造業の生産増に需要が追い付かず、在庫も急増しているため(図表3)、今後、在庫削減の動きが顕在化。「第2波」の回避に向け、北京市などで活動制限を再強化。これらの結果、年後半の成長ペースはコロナ流行前に届かず(図表4)、2020年は+0.2%成長にとどまると予想。



政府主導で中国の工業生産が急回復~一時的な上振れで、今後再び鈍化する見通し~ ―(PDF:248KB)
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