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Business & Economic Review 2010年6月号

【特集 成長戦略】
経済成長を実現させるグローバル戦略の方向性-社会インフラビジネス攻略の処方箋

2010年05月25日 山田英司


要約

  1. 日本経済が回復を遂げ、さらに持続的に成長するためには、国家としての成長戦略が不可欠である。その重要なポイントは、海外需要に対応した産業構造の転換につながる日本企業の国際競争力強化であり、当面のターゲットとして社会インフラ分野において競争力を涵養すべきである。


  2. 社会インフラ市場は、グローバルにおいては成長中である。しかしながら、日本を含む先進国については投資が一巡した結果、成長が鈍化している。市場成長の牽引役はBRICsやASEANを中心とした新興国である。


  3. アジアにおける社会インフラの整備は、人口増加や都市への人口集積などで、需要が高まると想定され、日本からの距離を考慮しても魅力的なマーケットである。なお、アジア市場において、日本企業の参入を高めるためには技術力以外に資金面での裏付けも重要であり、ODAも含めた資金拠出スキームを構築することも必要である。


  4. グローバル市場へ進出すること自体は目的でなく、日本企業がグローバル市場での活動においても一定の収益を確保することが目的であることは言うまでもない。このため企業においては、グローバル市場攻略の戦略策定の在り方を再構築する必要があるが、重要なポイントとしては、①ターゲットの選定、②スペックの選定、③競争優位性の構築、④ビジネスモデルの構築の4点に整理される。


  5. 一方で、社会インフラのグローバル市場は競争が激化している。この競争を勝ち抜くためには政府の役割も重要である。具体的には、政府によるトップセールスや、関税・非関税障壁の撤廃などの施策だけではなく、「オールジャパン」体制を構築するための過当競争の解消や、取引慣習のグローバル標準へのすりあわせが必要である。


  6. グローバル社会で日本の存在感を示すためには、インフラ市場の攻略は不可欠である。当面はアジアを中心とした新興国を足掛かりに、将来的には途上国までグローバル市場展開を見越した取り組みを政府と企業は推進すべきである。
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