① スケールアップに繋がるグロース市場改革の着実な実行と効果検証 上場維持基準の見直しをはじめとする政策パッケージを着実に実行するとともに、「小粒上場の多さ」や「上場ゴール問題」といったわが国のIPO 市場の課題解決につながるか、成長力のあるスタートアップの出口戦略を阻害していないか等、効果を検証することが肝要。
② 出口戦略および企業価値向上策としてのM&Aの促進・支援 今後は、非上場のスタートアップにとっての成長戦略や出口戦略、グロース市場上場後の企業価値向上策として、M&Aが重要な選択肢に。金融機関としては、アドバイザリー機能の発揮に加えて、統合作業(PMI)に係るノウハウの提供により、スタートアップに係るM&A を支援することが求められる。
③ 非上場企業の資金調達環境の整備 上場のハードルが高まるなか、非上場企業の資金調達環境の整備が重要。国内機関投資家による資金提供の促進や、個人投資家に対する投資機会の提供等を通じて、発行市場、流通市場の双方で非上場株式取引を振興していく必要あり。