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リサーチ・アイ No.2025-034

2025年1~3月期法人企業統計の評価と2次QE予測

2025年06月02日 藤本一輝


2025年1~3月期の経常利益(全産業)は前期比▲2.6%と減益。価格転嫁の進展などにより売上高は4四半期連続の増収となったものの、為替が円高方向に進行したことで、海外での事業活動が活発な製造業で海外からの配当(営業外損益に計上)などが円換算で減少し、経常利益を下押し。加えて、賃金の上昇を受けた人件費の増加も収益の重石に。設備投資(ソフトウェア投資を含む)は前期比+1.6%と、4四半期連続の増加。形態別にみると、ソフトウェア投資が好調を維持しているほか、その他の投資も増勢を維持。

先行きの企業業績は悪化する見通し。米関税引き上げを受けて、製造業を中心に収益は減少へ。2025年3月期の主要企業の決算発表では、輸送用機器や鉄鋼などを中心に、2026年3月期の大幅減益を見込む企業がみられるほか、不確実性の高まりから業績見通しを公表しない企業も。こうした企業収益の減少や不確実性の高まりを受けて、先行きの機械投資は弱含む見込み。

今般の法人企業統計などを織り込んで改定される2025年1~3月期の実質GDP(2次QE)は、設備投資・公共投資ともに下方改定される見込み。この結果、成長率は前期比年率▲0.9%(前期比▲0.2%)と、1次QE(前期比年率▲0.7%、前期比▲0.2%)から小幅に下方改定されると予想。


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