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リサーチ・アイ No.2025-005

欧州の財政拡大がユーロを下支え― ドイツでは老朽化したインフラの更新投資が景気に追い風 ―

2025年04月04日 吉田剛士


3月入り後のユーロドル相場は、ユーロが急伸。欧州独自の防衛力の強化やウクライナ支援の拡大を目的に、欧州委員会やドイツ政府が財政拡大方針を示し、ユーロ圏景気の回復期待が高まったことがユーロを押し上げ。欧州委員会は防衛力強化のため「再軍備計画」を発表したほか、ドイツでは、財政規律ルールを緩和する内容が盛り込まれた基本法の改正案が可決。

こうした財政支出の拡大が実現すれば、ユーロ圏の景気回復に追い風となり、ユーロを下支えする見込み。欧州再軍備計画で発表された8,000億ユーロはEUのGDP比4.5%に相当。これは冷戦期の平均軍事支出を上回る水準。防衛費増額は、政府消費や公共投資の増加で各国の景気を押し上げる可能性。

加えて、低迷するドイツのインフラ投資増額もユーロ高材料。ドイツでは、国内インフラの老朽化が深刻化しており、企業の生産活動を阻害。ドイツ経済研究所の試算によれば、インフラ投資増額が実現した場合、2026年の実質GDP成長率は1%程押し上げられる見込み。


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