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7~9月期GDP予測、前期比年率+0.9%に鈍化 ― 個人消費が2四半期連続で増加も、設備投資が減少 ―

2024年10月31日 藤本一輝


7~9月期の実質GDPは前期比年率+0.9%(前期比+0.2%)と、高い伸びとなった前期(年率+2.9%)から伸びが鈍化すると予想。個人消費が2四半期連続で増加した一方、設備投資が減少。

①個人消費(前期比年率+0.9%、前期比+0.2%)
2四半期連続の増加。所定内給与や夏季賞与が増加するなど所得環境が改善したほか、定額減税などの政府支援が実施されたことも消費を押し上げ。一部自動車メーカーに対する出荷停止措置が順次解除されていることから、自動車購入も増加。

②設備投資(前期比年率▲2.7%、前期比▲0.7%)
2四半期ぶりの減少。省力化・情報化ニーズの高まりを受けてソフトウェア投資は堅調に推移したものの、機械投資が弱含み。8月の大型台風の影響を受けた工場の稼働停止も設備投資を押し下げた可能性。

③外需(前期比年率寄与度+0.6%、前期比寄与度+0.1%)
輸出は前期比年率+17.1%の大幅増。海外需要の循環的な回復を受けて、情報関連財や資本財を中心に財輸出が増加に転じたほか、堅調なインバウンド需要を背景に、サービス輸出も好調を維持。輸入も大きく増加(同+14.0%)した結果、外需のプラス寄与は同+0.6%ポイント。

10~12月期の実質GDPは7~9月期から小幅に加速する見通し。物価の伸びが鈍化する一方、名目賃金が拡大基調を維持することで、実質賃金は上昇基調を辿る見込み。所得環境の改善により個人消費は増勢を維持するほか、内外需の回復を受けた能力増強投資の回復を背景に設備投資が再び増加に転じる見通し。


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