コンサルティングサービス
経営コラム
経済・政策レポート
会社情報

経済・政策レポート

リサーチ・アイ No.2024-031

回復局面入りするユーロ圏の個人消費 ― 購買力回復と資産効果が押し上げ ―

2024年07月01日 藤本一輝


ユーロ圏の消費は回復する見込み。2024年1~3月期の個人消費の伸びは前期比年率+0.7%とコロナ禍前の平均をなお下回るものの、4月以降は以下2点を背景に、伸びが高まる見込み。

第1に、家計の購買力の回復。ユーロ圏の一人当たり実質雇用者報酬は、水準でみれば昨年初から増加に転じ、足元ではコロナ前の2019年平均近くまで回復。今後も物価上昇を上回る賃金上昇が続くことで、実質雇用者報酬はコロナ前水準を早晩上回る見込み。

第2に、資産効果。ECBの利下げ転換により金融引き締めの効果が和らぐことで資産効果による消費押し上げ圧力が強まる見込み。これまで鈍化してきた資産保有額の増勢が、今後は加速に転じると予想。住宅ローン金利の上昇が一服したことで、住宅価格は最悪期を脱したほか、景気回復期待により株価が上昇することが資産価値を高める見込み。


(全文は上部の「PDFダウンロード」ボタンからご覧いただけます)
経済・政策レポート
経済・政策レポート一覧

テーマ別

経済分析・政策提言

景気・相場展望

論文

スペシャルコラム

YouTube

調査部X(旧Twitter)

経済・政策情報
メールマガジン

レポートに関する
お問い合わせ