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リサーチ・レポート No.2024-004

【日本経済見通し】好循環実現に動き出す日本経済―求められる抜本的な競争力強化―

2024年06月26日 藤山光雄、北辻宗幹、後藤俊平


先行きの日本経済は内需主導で緩やかに回復する見通し。賃金と物価の好循環が定着するなかで、日本銀行は段階的な利上げを進める見込み。

家計部門では、所得環境の改善や株高の資産効果などを背景に、個人消費が持ち直す見通し。人手不足の深刻化や労働生産性の高まりなどを受けて、賃金の伸びは拡大が続く見込み。実質賃金の伸びは、2024年の夏頃にプラスに転じると予想。

企業部門では、高水準の収益が支えとなり、将来を見据えた前向きな設備投資が増加する見込み。脱炭素やDX、人手不足対応など、企業の課題解決に向けた取り組みが今後のけん引役に。

外需については、循環的な財需要の回復を受けて資本財や情報関連財を中心に輸出が増加する見通し。新興国の海外旅行需要の高まりなどを背景に、インバウンド需要も引き続き拡大する見込み。

物価面では、2%程度の緩やかなインフレが定着する見通し。賃金上昇幅の拡大に伴い、人件費を価格に転嫁する動きが広がる見込み。

もっとも、円安によるコストプッシュインフレの再燃が好循環の実現を妨げるリスクも。構造的な円安要因の是正に向けて、わが国企業の国際競争力の向上に資する成長戦略が不可欠。「金利ある世界」への備えも急務に。


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