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リサーチ・フォーカス No.2024-013

活性化する転職市場の現状と経済への影響
― 成長力押し上げにはリスキリングや人材育成投資が不可欠 ―

2024年06月12日 小方尚子


近年、わが国では転職が活発化している。とりわけ、従来は少なかった正規雇用から正規雇用への転職者が増えている。転職希望者数も2020年以降、正規雇用の希望者が非正規雇用を上回るようになっている。また、転職者、転職希望者ともに35歳未満の若年層の割合が高まっている。

転職が活発化している背景として、①働き方や賃金を含む処遇のバラつきが企業間で拡大していること、②リーマンショック後に不本意な就職を強いられた世代が新たな職場を求めていること、③転職支援サービスが充実していること、が挙げられる。

会社都合ではなく自発的な転職が増えているほか、20~40歳代では転職で賃金が上昇する事例も増えており、転職者にとって「良い転職」が増えているといえる。経済全体にとっても、人手不足が深刻な業種に人材が流れるなど、経済成長力の押し上げにつながる転職が増えている。

今後も転職者の増加が経済全体にプラス影響を及ぼし続けるためには、個人のリスキリングや企業の人材育成投資の強化などを通じて、転職で活躍の場を広げられる人材を増やしていく必要がある。


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