インドにおけるデジタル公共インフラ、India Stack は個人識別番号制度 Aadhaar をベースに開発され、官民に広く開放された諸機能である。官民は活用したい機能があると、その API を利用し当該機能を自組織のアプリケーションと連結することができる。
India Stack の主な特徴として、以下の 3 点を指摘できる。 ① 個人データの積極活用:プライバシーを保護しつつ個人データを共有することで、経済成長と国民の豊かさの実現を目指している。 ② 機能別のシンプルな構造:インフラとして広く活用されるために、それぞれの機能は一つのことだけに特化し、簡単に取り扱えるように設計されている。 ③ 官民協力のもとでの開発:民間事業で鍛えられた IT の専門家が関与することで、利用者目線に立った使い勝手のよい機能の開発が実現した。