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リサーチ・レポート No.2023-012

【世界経済見通し】世界経済は軟着陸~過度な賃上げや財政悪化によるインフレがリスク~

2023年11月27日 西岡慎一


足元の世界経済は減速。これまでの金利上昇で各国の住宅市場が減速しているほか、根強いインフレで財消費も低迷。米欧などではサービス分野のリバウンド需要も一服。中国経済の回復が息切れしたことも世界景気の重石に。

今後の世界経済は軟着陸を予想。世界成長率は2024年に3%割れ、2025年に3%台を回復。この間、インフレは沈静化へ。米欧では、厳しい金融機関の融資姿勢などが景気を押し下げるも、2024年中には、世界的に利下げ局面に転じ、景気を下支えする見通し。日本ではマイナス金利が解除され、利上げ局面に。

当面のリスクシナリオはインフレ再燃。米欧では、労働者の賃上げ要求や最低賃金の引き上げなど、物価上昇を賃金に反映させる動きが根強く、賃金・物価スパイラルを招く恐れ。財政の悪化も、物価高と金利上昇による歳出増を誘発する財政・物価スパイラルを招く可能性。経済安全保障やグリーン化などを名分とした過度な政府支出増には注意。

中国の不動産市場の悪化も世界経済の下振れリスク。中国では、不動産企業や地方政府の過剰債務が大。シャドーバンクを経由した取引など資金の流れが複雑で、債務調整が長期化する公算大。企業や銀行の経営破綻などで不動産市場を 起点に中国経済の調整が深刻化した場合、その余波はアジア周辺国へ。


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