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GameFi/SocialFi の概要と普及に向けた課題

2023年01月26日 先端技術ラボ 會田 拓海


新たなインターネットの在り方としてブロックチェーンを活用するWeb3.0に関する注目が集まるなか、ゲームと融合したGameFiや社会生活と融合したSocialFiなど、非金融領域のユースケースが増加。

GameFi/SocialFiでは、ゲーム内のアイテムやSNS上のコンテンツ等をNFT(非代替性トークン)化することで、利用者が収益を得られるだけでなく、ゲームで遊んだり、コミュニティに参加・貢献できるため、利用者増加の要因に。

一方、GameFi/SocialFiには、①ブロックチェーンを利用する際に用いる秘密鍵の紛失や盗難により資産が消失する、②投機的、詐欺紛いのサービスが広がる、③サイバー攻撃によりトークンが窃取される、といったリスクが存在。

足元で暗号資産市場は混乱しているが、ブロックチェーン技術の有用性については分けて考える必要あり。有力なユースケースであるGameFiやSocialFiは、わが国の強みでもあるコンテンツ産業の活性化につながると期待されることから、今後は、リスクを抑制しつつ普及を促進するため、以下の3点に取り組む必要。

① 法的位置付けの明確化
NFTはGameFiやSocialFiにおいて重要な要素である一方、法的な位置づけは不明瞭。NFTの利用方法や資産性など、実態を踏まえた検討が必要。

② 事業者の健全な業務運営の確保
GameFiやSocialFiの利用者を保護する観点から、利用者に代わり秘密鍵を管理する事業者の適切な監督体制や想定される被害への対策の検討、ならびに、資金調達の状況や運営体制の整備など事業者の業務運営に対する検証が必要。

③ 利用者のリテラシー向上
サービス利用者が、ブロックチェーン上で取引をする際に必要となる秘密鍵の特性やリスクに加え、値動きが激しくなる可能性があるNFTやトークンの価格変動リスクについて理解する必要あり。

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