長期にわたる活動を評価し適切にモニタリングするためには、社会価値創出とその道筋を測るSROI(Social Return On Investment)という指標が参考になる。SROIは、長期にわたる社会課題を解決する活動をインパクト評価の手法を用いつつ、最終的に社会価値として定量化するものである。
SROIの考え方を基に、カーボンサイクルを実現するための評価指標をCCROI(Carbon Cycle Return On Investment)と定義して、その体系化を提案する。CCROIは、カーボンサイクルを再構築するためのインフラ投資を行うことによる社会価値創出とともに、企業としての収益性も併せて実現する指標である。