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リサーチ・レポート No.2023-002

【世界経済見通し】世界経済は軟着陸も、根強いインフレが重石~金融不安定化なら景気後退も~

2023年06月21日 西岡慎一


足元の世界経済は減速も、深刻な後退は回避。過剰貯蓄の取り崩しや供給制約の緩和などが高インフレによる景気下押し圧力を緩和。巣ごもり需要の終息で財需要が低迷する一方、外食、旅行、娯楽といったサービス分野のリバウンド需要が旺盛。海外観光客の増加もサービス需要を後押し。

今後の世界経済は軟着陸に向かう見通し。急ピッチで進められた金融引き締めの影響で、世界成長率は2024年にかけて3%前後にとどまると予想。資源高が一服しているものの、労働市場のひっ迫でコアインフレは下げ渋り。そのため、米欧の政策金利は高止まり、景気を下押す方向に作用。

当面のリスクシナリオとして、インフレ沈静化が遅れ、一段の利上げが生じると、金融機関の融資姿勢がさらに厳格化。投資の減少などで景気が予想以上に悪化する可能性。米国では、中小銀行の融資縮小で不動産市況が悪化し、これが一段の金融収縮を招く恐れも。

中長期的なリスクとして、グローバル化の後退が経済圏の縮小・分断を招き、成長力の低下や物価の乱高下を招く可能性。大国間のデカップリングや過剰な国内回帰の動きが経済停滞につながる恐れ。供給網の再構築には、取引国の多様化とともに、国際機関の機能強化や貿易協定の推進で取引ルールを整備することが重要。


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