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ビューポイント No.2022-017

脱中国に消極的なASEAN諸国― IPEFは機能せず、フレンド・ショアリング成功の鍵を握る日本 ―

2023年03月29日 野木森稔


米国は、ASEAN主要国を新たな経済協力の枠組み「IPEF」に組み入れるなど、友好国を中心にサプライチェーンを再編する「フレンド・ショアリング」の重要なメンバーとして位置づけている。しかし、 ASEAN諸国はそうした動きにほとんど関心を示しておらず、米国の戦略は機能していない可能性がある。

ASEAN諸国は、総じて米中との関係では中立であることを望み、脱中国には消極的である。背景には、①台湾有事への関心など安全保障への認識が米国と違うこと、②IPEFなど米国が打ち出す戦略にASEANにとってのメリットがないこと、③ASEANの対中経済依存度はかなり高く中国排除は容易ではないことが挙げられる。

フレンド・ショアリングを力強く推進するためには、ASEAN諸国と信頼関係を持つ日本の協力が不可欠である。日本政府はASEAN諸国の認識を変えるため、①TPPを軸とした経済圏の進化に向けた議論を主導すること、②ASEANに進出する日本企業への政府支援を拡充すること、③ASEAN諸国が求める新産業への支援に重点を置くこと、といった方針を打ち出す必要がある。

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