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リサーチ・アイ No.2022-079

中国が団体旅行を解禁、ASEAN経済に追い風

2023年02月10日 松本充弘、野木森稔


ASEAN諸国では、各国政府が2022年春頃から入国規制を緩和。これにより、インバウンド需要が拡大。ASEANを訪れた外国人観光客数は2022年12月にコロナ前(2019年12月)の6割まで回復。内訳は、ASEAN域内からの観光客が中心ながら、タイなどでは欧州からの旅行客も回復。一方、コロナ前にASEANの外国人観光客全体の2割超を占めていた中国人観光客は低調。

今後は中国人観光客が急回復する可能性。ゼロコロナ政策が撤廃された中国では、海外への渡航制限も緩和。これにより、国際線航空便数も急速に増加。さらに、2月から中国政府は、20カ国を対象に海外への団体旅行を解禁。多くのASEAN諸国がこの対象に。労働節連休(4/29~5/3)や夏季休暇に向けて中国人観光客が本格的に回復する期待大。

ASEAN諸国では航空会社が増便を計画するなど、観光客の受け入れ態勢を整備。ASEANは経済における観光業の比重が大。インバウンド需要のGDPに占める割合(2019年)は、タイが11%、マレーシアが5.4%、ベトナムが3.6%と世界平均の1.7%を大きく上回る。中国人観光客がコロナ前並みの水準に回復すれば、景気の押し上げに大きく寄与する見込み。ただし、ベトナムなど一部の国では、中国からの団体旅行が解禁されておらず、インバウンド需要回復には時間を要する可能性。

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