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リサーチ・アイ No.2022-071

中国人の海外旅行増加がアジア経済を押し上げへ ―防疫規制強化のない香港と東南アジアを中心に為替、投資にも恩恵 ―

2023年01月06日 野木森稔、松本充弘


中国からの海外旅行者が今後大きく増加する見込み。中国政府は、ゼロコロナ政策の転換を急速に推し進めており、1月8日には入境者隔離措置を撤廃。中国からの旅行者が多いアジア圏は、①経済成長の加速、②通貨の安定化、③対内直接投資の増加といった恩恵を受ける見込み。

アジア圏のなかでも、香港やフィリピンを除く東南アジアでは中国からの入国者に対する規制強化の動きはなく、旅行収入が経済を押し上げる見込み。一方、中国国内で新型コロナの感染が拡大していることを受けて、日本や欧米は中国からの入国者に対し防疫規制を強化するなど受け入れに消極的。

海外からの旅行収入の増加は経常収支の改善をもたらすため、受入国の通貨の安定に寄与する見込み。とくに、2022年に資源高を背景に経常赤字に転じ、大規模な介入で通貨防衛を余儀なくされたタイとベトナムは、元々中国旅行者に人気が高く、旅行収支の回復で通貨安圧力が緩和される見通し。

東南アジアではすでに中国以外の国からの旅行者が昨年から回復しており、関連投資が増加。たとえば、ホテルやレジャー施設が次々開業。中国人旅行者の増加がこの流れを加速させ、アジア圏への対内直接投資増加に寄与する可能性。

(全文は上部の「PDFダウンロード」ボタンからご覧いただけます)


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