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リサーチ・アイ No.2022-002

中国証券市場から大規模な資金流出 ― 対露制裁、ゼロコロナ政策、米利上げが背景 ―

2022年04月06日 野木森稔


中国証券市場から資金が大きく流出。3月の純流出額は175億ドル(株式63億ドル、債券112億ドル)と、統計開始の2015年以降で最大。資本流出の加速は中国政府が進める海外からの積極的な資金調達や人民元の国際化に大きな打撃。流出の背景として、以下の3点が指摘可能。

第1に、西側諸国の投資離れ。ロシアに対し厳しい経済制裁を科す米国は、中国などとの取引が制裁の抜け道となる可能性を懸念し、ロシアと取引を行う外国人や外国企業に対する「二次的制裁」を示唆。中国が制裁に反対の姿勢を示していることもあり、中国での取引にも制裁が科されるとの懸念が台頭。近年、中国への証券投資を積み増してきた西側諸国では、投資が難しい状況に。

第2に、ゼロコロナ政策による景気悪化。今年に入って都市部で厳しいロックダウンが実施されており、需要と供給の両面で経済活動が停滞。3月の中国PMIは製造業、非製造業ともに景気判断の分かれ目である50割れ。4月以降も上海でロックダウンが継続しており、景気はさらに悪化する見通し。

第3に、米国の利上げ。米国での利上げが本格化するなか、米中の金利差は急速に縮小し、中国債券市場からの資金引き上げ要因に。今後、人民元への強い下落圧力をもたらす見込み。


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