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Skypeに身構える通信事業者  

出典:テレコミュニケーション 2005年6月

 「マグニチュード8クラスの激震」---Skypeの登場をこう深刻に受け止める業界関係者は少なくない。Skypeは今起きている大転換の象徴だ。Skypeの影響と通信事業者の活路を探る。

Skypeの機能と実力

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中央集権制の崩壊

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競争モデルはレイヤー型へ

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鍵はコングロマリット化

 日本総研の新保氏は、通信事業者がとるべき戦略の1つとして「コングロマリット化」が有効とする。定額料金でいつでもどこでも通信できるようになれば、ユーザーがネットワークを利用する機会は爆発的に増加する。すでにさまざまなビジネスがネット上で花開いているが、こんなレベルではないだろう。

 通信キャリアの中で、明確にコングロマリット化を志向し、実行しているのがソフトバンクである。グループ800社にはヤフーをはじめ、ブロードバンド社会発展の恩恵を享受できる会社がひしめいている。

 最近では、USENの動きも活発化している。レコード会社のエイベックスグループ、大手映画配給会社のギャガ・コミュニケーションズ、携帯電話向けのコンテンツプロバイダーのKLabを傘下に収めたのに続き、日活の株式取得を検討していることも明らかになった。

 特徴的なのは、両社ともコングロマリット化によるビジネス領域拡大とシナジー効果は狙っているが、そのことを加入者の囲い込みには積極的に利用していない点だ。例えば、USENはブロードバンド放送サービス「GyaO」を始めたが、全ISPユーザーに無料で提供している。オープン化し、広告収入で利益を最大化しようという戦略なのだ。

 こうした新興キャリアの動きに対して、旧来キャリアの動きは鈍く見える。NTTドコモは三井住友カードと資本・業務提携したが、新保氏は「余力のある今のうちに、どんどん新しいビジネス領域を切り拓いていく必要がある」と、さらにハッパをかける。

テレコムとITの融合

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Skypeは敵ではない

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