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日本総合研究所に 北但広域 ごみ・汚泥処理施設 PFI可能性調査 組合

出典:日刊建設工業新聞  2005年1月4日号

北但行政事務組合は、プロポーザルにより選定を行っていた北但広域ごみ処理・汚泥処理施設整備PFI導入可能性調査業務の委託先を日本総合研究所に決めた。委託期間は05年2月末まで。事業は但馬北部地域の1市10町が共同でごみ・汚泥焼却施設などを整備するもので、今後、同組合では可能性調査の結果を踏まえ、本年度中にはPFI導入の可否を含め、事業方式を決定したいとしている。
事業は、県のごみ処理施設広域化政策に基づき、北但行政事務組合の北但清掃センター、矢田川流域衛生一部事務組合の矢田川レインボー、美西衛生施設一部事務組合の美西クリーンセンターを集約させるため、それぞれの事務組合を構成する1市10町(豊岡市、城崎町、竹野町、日高町、出石町、但東町、香住町、村岡町、美方町、浜坂町、温泉町)が共同でごみ処理施設などを整備するもの。
01年度に策定した基本計画によると、整備予定地は日高町上郷地内で事業区域は約4ヘクタール。敷地内にはごみ・汚泥の焼却施設を建設する計画で、処理能力は1日あたり236トンを想定。このほか、粗大ごみの破砕施設やリサイクルプラザ、最終処分場も整備することにしており、これらの能力や規模については焼却ごみの種類や処理量が確定した後に検討するという。
今回のプロポーザルは、広域ごみ処理・汚泥処理施設の整備にばく大な整備コストが見込まれるため、これらのコスト縮減策の一環としてごみの減量化に関する検討と併せ、PFI手法の導入についても検討することになったことから、可能性調査の委託先を選定する目的で実施。日本総合研究所、パシフィックコンサルタンツ、日本技術開発、日本環境工学設計事務所の4者が参加した。審査では、選考委員会が各者の提案内容や業務遂行能力、執行体制などの項目を総合的に評価。この結果、最も高い得点を獲得した日本総合研究所を委託先に特定した。同組合によると、現在はすでに委託契約を締結し、調査に着手した段階。調査では事業スキームをはじめ、PFI、PPP(公設民営)、公設公営の各事業方式を検討。この結果を踏まえ、本年度内には事業方式を決定する見通しだ。
その後は、本年度から行っているごみ量の見直しと一般廃棄物処理基本計画を基に、来年度からごみ処理量の将来予測を実施。さらに、今後の稼動可能年数など既存施設の性能調査なども行い、再度、施設規模の検討を行う方針で、これらの結果を踏まえ、できるだけ早期に整備スケジュールを具体化したいとしている。

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