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是々非々

出典:朝日新聞 2003年8月2日

○政府は、来年度予算でも公共事業費を削減する方針だが、削減イコール財政改革というわけではない。内容をしっかり見直し、経済効果を高めてほしいものだ。コスト圧縮やサービス向上に役立つPFI(民間資金の活用による社会資本整備)も国・地方含めてもっと積極的な展開が必要だろう。
○ただし、このPFI、ハードルも少なくない。例えばPFI事業の評価や監視は公共側の仕事だけに、その人材や能力がカギとなる。ところが事業実施は民間とあって、公共側は現場の監視ノウハウなどを維持しにくいという。
どんな試みにも壁は存在するが、日本総合研究所は、この問題に着目、民間会社を退職したエンジニアを活用し、来年度から自治体向けに、評価・監視の支援サービスを始める。新規ビジネスであり、高齢者雇用にも貢献できるとの読みだ。 
○ビジネス創出といえば、とかく「発想力」と「企画力」と、大仰に考えがち。もちろん、思考は重要だが、制度や事象の「問題発見力」が案外決め手ではないか。それが自ずとビジネスの芽をつかむ。デフレ経済下で問題噴出の今、むしろ商機は拡大!? (幸)。

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