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新ゴミ処理設備整備 来年度に基本計画策定

出典:建設通信新聞 2003年5月1日

年度末に最終報告PFI導入も視野
東京調布市と三鷹市は、共同作業として計画している新ゴミ処理施設の基本計画を2004年度にまとめる。03年度は、具体化に向けて、建設候補地、余熱利用施設などのコミュニティ施設、事業化手法を中心に検討する。処理施設はガス化溶融炉を中心に、処理能力は日量最大320t程度、コミュニティ施設として環境学習機能やクアハウスなどを備えた複合施設を想定している。事業方式はPFIを視野に入れている。04年度に都市計画、環境評価などの手続きに入る、06年度に施設の発注・契約を予定している。07年度から建設に着手し、09年度の共用開始を目指すことにしている。委員会の支援業務は、日本技術開発(中野区)が担当している。

コミュニティ機能を備えた複合施設

事業は、基本計画検討委員会(委員長・古市徹 北大教授)で検討を重ね、今年度末に最終報告として答申する。これをもとに両市は、基本計画を04年度にまとめる。
事業方式は、施設の設計・施工と運転・維持管理業務を一体化させて民間事業者に発注するPFI方式を中心に検討する。運営・維持管理契約が付加されたデザイン・ビルト(DB)契約によって、施設を公共が所有するDBO(デザイン・建設・運営)方式やBOT(建設・運営・譲渡)方式の2つを中心に事業方式を検討する見通しだ。建設候補地は、土地面積、用地取得の実現性、両市の市域などを考慮して検討する。今のところふじみ衛生組合(調布市深大寺東町7-50-30)用地とその周辺用地、敷地面積は約2ヘクタールを想定している。
施設は、「環境学習機能」と「ふれあい機能」といったコミュニティ機能を持った総合施設として計画している。学習機能は、地球環境問題や廃棄物処理問題、両市のゴミ処理状況などの学習ゾーン、リサイクルや省エネの体験ゾーン、教育と娯楽を併せ持つ「エデユティメント」ゾーンを想定している。ふれあい機能は、クアハウス、プール、トレーニングセンターなどを検討していく。
両市は市民参加により基本計画を策定することにし、市民、有識者、行政で組織する基本計画検討委員会を設立、02年度、03年度の2年間で検討作業を進めている。02年度は処理施設の能力や処理方式を中心に検討してきた。今年度は、2ヶ月に1回のペースで会合を重ね、検討結果を、03年度末に市長に答申する。新ごみ処理施設の基本構想コンサルタントはオストランド(新宿区)、基本素案のコンサル業務は日本総合研究所(千代田区)が担当した。

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