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分散電源をネット化 系統と共生へ集中実証

出典:日本工業新聞  2003年12月19日

800kw規模で

京都エコエネルギープロジェクトは04年4月に6町が合併し京丹後市となる丹後半島・弥栄町での新エネの自立プロジェクト。府が風力発電を01年からスタート、環境学習の「風のがっこう」もある同町へバイオガスプラント、風力発電、太陽光を集中立地、役場や病院、住宅に供給する。6町から発生する家畜糞尿と食品廃棄物を燃料にガス化してガスエンジンと溶融炭酸塩型燃料電池で発電する。風力は高効率の新型を投入、トータル規模は800キロワット。
発電制御はガス発電システムの中に併設し、関西電力が系統連系をサポート、系統へはそれぞれの電源でつなぎ、供給が変わり消費電力量も変わる中、計測装置を置いてデータを合わせていく。制御は予測しながら系統と連系する高度な研究も進め、この実証データをベースに、府では全域に新エネを拡充する。愛知県瀬戸市と常滑市で行う05年日本国際博覧会・中部臨空都市での新エネ集中実証は中部電力、トヨタ自動車、日本ガイシ、三菱重工業、京セラなどが参加しメタン発酵、溶融炭酸塩形燃料電池、太陽電池、NAS(ナトリウム・硫黄)電池などを組み合わせた実証研究となる。

自由化を背景に

電力自由化範囲の拡大を背景に、燃料電池の登場もあって分散型電源を含んだ小規模電力を複合的にネットワークを組んだ「マイクログリッド」が、新エネ普及への1つのキーとなってくる。それは系統への負担を最小に抑えたネットワークが求められる。日本総合研究所が30の企業とコンソーシアムで展開する分散エネビジネスの創出は電気、熱、水素の供給を燃料電池、自然エネ、バイオマス発電でループ状にネットワーク化した、電力系統との共生を実現した将来像でもある。

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