事例紹介
Gomezクレジットカードランキングで1位を獲得する
三井住友VISAカード様のカード会員専用サイトを構築
クレジットカードの会員向けサービスをインターネット上で24時間、365日提供
日本総研のカードシステム事業本部では、三井住友カード様のシステム全般を構築しており、その中で開発第二グループは、三井住友VISAカード、三井住友マスターカードの会員様向けサービスサイト、「Vpass」の構築を行っている。「Vpass」の立ち上げ当初から開発に携わっている開発第二グループのマネジャー、田川は、次のように話す。
「従来カード会員向けのサービス受付は支店、サービスセンターや電話対応が主で、カード紛失などの緊急対応を除くと平日の9時から17時までと限られた時間でしかサービス提供できていませんでした。そこで、24時間・365日サービス提供ができる“インターネット支店”を作れないか、というのが当初の発想でした。元々当社は、V-Mallという三井住友カードのインターネット・ショッピングモールの実証実験に携わっていたのですが、そのときのノウハウを元に、この「Vpass」の開発に取り組んだのです。」
最初のサービスがスタートしたのは1999年8月。まだインターネット上での商用サービスがスタートして間もないころであり、一般ユーザーのインターネット環境もダイアルアップが中心で、ブロードバンド化も進んでいないころであった。そのため、セキュリティ面や接続の安定性なども考慮しつつ、まずは機能などを限定したスモールスタートを切ることになった。
「従来カード会員向けのサービス受付は支店、サービスセンターや電話対応が主で、カード紛失などの緊急対応を除くと平日の9時から17時までと限られた時間でしかサービス提供できていませんでした。そこで、24時間・365日サービス提供ができる“インターネット支店”を作れないか、というのが当初の発想でした。元々当社は、V-Mallという三井住友カードのインターネット・ショッピングモールの実証実験に携わっていたのですが、そのときのノウハウを元に、この「Vpass」の開発に取り組んだのです。」
最初のサービスがスタートしたのは1999年8月。まだインターネット上での商用サービスがスタートして間もないころであり、一般ユーザーのインターネット環境もダイアルアップが中心で、ブロードバンド化も進んでいないころであった。そのため、セキュリティ面や接続の安定性なども考慮しつつ、まずは機能などを限定したスモールスタートを切ることになった。
サービス内容を拡充するとともに、携帯電話向けサービスも開始
「当初はユーザーIDの発行とローンの借入れの2つのサービスからのスタートとなりました。その後、順次サービス内容を拡張していったのです。具体的には来月の請求額がいくらになるかといった請求額照会、ポイント残高照会、ポイント交換やキャッシングなどなどです。当初は数万人というユーザー数でスタートしましたが、その後、順調に利用者は増えていき、現在のユーザー数は300万人を超える、国内最大規模のクレジットカードサイトへと成長しています」と田川は語る。
このようにサービス内容拡充の一方で、重要になってきたのがサービス利用環境の拡充である。
「パソコンでのアクセスだけでなく、携帯電話からのアクセスへも対応していきました。まずは2000年5月にiモード対応の「Vpass」をスタートさせ、その後EZwebやJフォン(現ソフトバンク)へもサービスを広げ、ユーザー数、アクセス数ともに伸びてきています。将来的には家庭用ゲーム機からアクセスできるようになるともっと裾野も広がるのではないかと考えています。」と田川は続ける。
このようにサービス内容拡充の一方で、重要になってきたのがサービス利用環境の拡充である。
「パソコンでのアクセスだけでなく、携帯電話からのアクセスへも対応していきました。まずは2000年5月にiモード対応の「Vpass」をスタートさせ、その後EZwebやJフォン(現ソフトバンク)へもサービスを広げ、ユーザー数、アクセス数ともに伸びてきています。将来的には家庭用ゲーム機からアクセスできるようになるともっと裾野も広がるのではないかと考えています。」と田川は続ける。
Webページの裏側でホストコンピュータと連携
現在、この「Vpass」の開発に関わっている開発者は100人を超えている。機能が豊富にあり、かつ対応環境も多様ということもあるが、一見したところ普通のWebページのように見える「Vpass」に、それほどまでの大人数が必要なのだろうか。このことに関して田川は次のように語る。
「ユーザーから見ると、単なるWebページのように見えるかもしれませんが、実はその裏でさまざまなシステムと連携しているのが「Vpass」の特徴なのです。クレジットカードの基幹システムや、ユーザー管理システムはそれぞれメインフレーム上で動作しており、「Vpass」はそれらホストコンピュータと情報を交換しながらサービス提供をしているのです。また、システム構成はUNIXベースのDBサーバー、アプリケーションサーバー、Webサーバーといった一般的なものをベースに、負荷分散装置を配置し、ファイアウォールなどを用いてセキュアな環境を実現しています。このように「Vpass」は、非常に高度で複雑なシステムであると同時に、セキュリティも含め、安定したシステムとなっているのです。このようなシステムを支えるにはそれぞれの役割を果たすための体制が必要となり、結果的に大人数の開発体制が必要となっているのです。」
さらに、「Vpass」にはMyページという機能があり、居住地や趣味などの登録情報などを元に、ユーザー毎に違った広告が表示されるなど、顧客属性を加味したリコメンド型広告表示の機能も持ちあわせる。
こうした、多機能性とともに、高いユーザービリティーなどが認められ、Eコマースサイトの評価を行う、Gomezの最新調査(2006年9月)ではランキング1位を獲得した。今後もより使いやすく、便利なサービスを提供できるサイトを目指して開発は続いていく。
「ユーザーから見ると、単なるWebページのように見えるかもしれませんが、実はその裏でさまざまなシステムと連携しているのが「Vpass」の特徴なのです。クレジットカードの基幹システムや、ユーザー管理システムはそれぞれメインフレーム上で動作しており、「Vpass」はそれらホストコンピュータと情報を交換しながらサービス提供をしているのです。また、システム構成はUNIXベースのDBサーバー、アプリケーションサーバー、Webサーバーといった一般的なものをベースに、負荷分散装置を配置し、ファイアウォールなどを用いてセキュアな環境を実現しています。このように「Vpass」は、非常に高度で複雑なシステムであると同時に、セキュリティも含め、安定したシステムとなっているのです。このようなシステムを支えるにはそれぞれの役割を果たすための体制が必要となり、結果的に大人数の開発体制が必要となっているのです。」
さらに、「Vpass」にはMyページという機能があり、居住地や趣味などの登録情報などを元に、ユーザー毎に違った広告が表示されるなど、顧客属性を加味したリコメンド型広告表示の機能も持ちあわせる。
こうした、多機能性とともに、高いユーザービリティーなどが認められ、Eコマースサイトの評価を行う、Gomezの最新調査(2006年9月)ではランキング1位を獲得した。今後もより使いやすく、便利なサービスを提供できるサイトを目指して開発は続いていく。
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